2008年11月22日

ログハウスの住人たち

いつの間にリビングキッチンに入り込んだものか、大きな見慣れない蛾。
「ここで越冬する気なのかな」「それにしても、大きくて色鮮やかだね」
「ひょっとして「ヤママユガ」なんてことはある??」

以前から、住み着くようになったらヤママユガを探してみたいと話していたのです。

ヤママユガの幼虫はクヌギ、コナラ、クリ、カシなどの葉を食べるそうで、この辺りにも
いるに違いないと...。
ヤママユガ(山繭蛾)はテンサン(天蚕)とも呼ばれ、脱皮を経過して美しい緑色の
繭を作り、その繭から取れる絹糸は「天蚕糸」ともいい、希少価値もあって、
「繊維のダイヤモンド」と称されるそうな。
普通の絹糸と比較すると光沢も丈夫さも数段優れ、手触りのよさもとてもよいと聞く。
一度でいい、その輝く緑色の繭に出会ってみたいと、ずっと憧れていたのです。
虫は苦手ですが、この天蚕だけは別ものです。

このヤママユガはヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」に登場しますね。
そこでヤママユガとされているのは、実際にはヤママユガの仲間のクジャクヤママユ
なのだそうですが、蝶好きの少年が、金持の少年のコレクションからそれを盗む。
そんなお話でしたっけ? 
原題は「夜の孔雀の目」だとか。
青春の日に読んだ短編への懐かしさも重なって、ヤママユガへの憧憬は深いものが
ありました。

ga01.jpg
何度も何度も図鑑とにらめっこ。
似てはいるのですが、希望、願望とは異なって違うんですよね。
よくよく見たら、ヤママユガと同じヤママユガ科のウスタビガ(別名ヤマカマス)
の雌と判明。
な〜〜んだ...、ガッカリ。

でも待てよ。調べていてこんな項目に行き着きました。
「野蚕(やさん)」
『家畜化された蚕(家蚕)の対義語。絹糸を生成する野生の昆虫の総称であり、
クワコ、ヤママユ、ウスタビガなどが知られる』
え〜っ、それってどうよ!! これも絹糸になるということ??
俄然、色めきたった私たちです。
どんな色の繭なんだろう、生態なども詳しく調べて、野蚕探検をしなくっちゃね!!


ログハウスやリビングキッチンの中には、いろんな虫たちが寒さを避けて集まって
きます。
床板張りの邪魔になるので、道具類を置いてある棚を移動していた際のこと。
ブロック壁にたくさん張り付いている、不気味な黒い固まりを見てギョッとしました。
tentou01.jpg
近づいてみるとてんとうむしがいっぱい。
「急に棚を外されたら寒いやないか」「かなわんなぁ、いい加減にしてや」
彼らの声が聞こえてくるようです。
tentou02.jpg
テントウムシと判ると途端に不気味さが可愛さに転じるのだから、私もかなり
ゲンキンです。
「カメムシはとことん嫌われものなのに、テントウ君たちには扱いが違うんだね」
そりゃぁ、益虫と害虫ですもの、仕方がないですよね。
それに、見た目もかなり違いますし...。

陽だまりで床板にへばりついていたのが「ハヤシノウマオイ」君。
秋の盛りのあの煩いほどの元気ぶりはすっかり影を潜め、静かにヒッソリ。
umaoi01.jpg
こんな時期に見たのは初めてなのですが、バッタやキリギリスなどの虫たちは越冬
するのでしたっけ?
そりゃぁ、テントウ君やカメムシも越冬するのだから、どこぞで冬を越しても
不思議はないかもしれませんが...。
こういうことに関してはまったく無知です。
posted by けい at 09:54| 奈良 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 生きものたち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すでにログハウスの住人たちが沢山居たんですね。
ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」は大昔に
読んだ記憶がありますが・・・
ヤママユガは全然記憶にありません。でも、
「蝶好きの少年が、金持の少年のコレクションからそれを盗む」
と聞いて、その部分はそうだったと記憶が蘇りましたが・・・
それ以上は、トンと記憶にございません状態です。
けいさんは本当に、好奇心が旺盛で、行動的で
見習いたいと感じてます。
Posted by nao at 2008年11月22日 12:27
ほっほう、このガがヒスイ色の繭を作るガ?
こういうの、山に行くといっぱいいるよね。
ウチのあたりでも時々見かけるわ、隣の裏庭がうっそうと茂っていたときには、よく壁に張り付いてたけど、最近は見ないかな。
子供のころ、山で遊んでたので、こういうの懐かしいな〜。
だけど、蝶と蛾ではイメージが違うのよね。
蛾は、蝶より、地味で気持ち悪い気がする。
よく見ると、きれいな羽ですね。
そんで、けいさんたちは、この蛾を飼って、緑の絹糸を作るつもり?
Posted by ann at 2008年11月22日 13:27
☆naoさん、こんにちは。

虫たちも必死で生き延びようとしているんですね。
果実の樹液を吸うカメムシは嫌いなので、温情は
掛けられませんけど。

山に行ってね、ログの暖房を入れるでしょ、
テントウムシが何処からかゾワゾワと出てくるんです。
踏みそうになっては慌てています。

「少年の日の思い出」
読みたい本が即座に出せないもどかしさを、そこでも
感じてました。(笑)
Posted by けい at 2008年11月22日 16:06
☆annさん、こんにちは。

昨日ね、annさんのお話の中に「ヤママユガ」が
登場したときは、もう、ビックリのドッキリでした。
この原稿を書いたところだったから、千里眼か、
テレパシーかって...。(笑)

ヤママユガは緑色の繭なのだそうですが、ウスタビガ
はどうなんでしょうね。

蛾は全体的に不気味な感じがしますよね。
それに毒蛾なんていうのもいますから、イメージが
悪いよね。
毒蛾刺され体験をしているから、かなり苦手です。
ヤママユガは「緑色の繭」という、そこだけに惹かれ
ているわ。

緑の絹糸って、素人に簡単には作れるものじゃない
でしょう?
といいつつ、どういう手法で作るのかな?などと
ふっと考えている。(笑)
Posted by けい at 2008年11月22日 16:18
こんばんは
探究心旺盛なけいさんは
天蚕にも興味をお持ちですか
私は苦手です。
繭はそれはきれいな白っぽい黄緑です。
群馬では山蚕と呼んでいます。
普通の繭玉とはちょっとちがった
形ですが、絹糸の塊ですもの
光沢があってきれいですよね。
山桑などにも生息していたと
思います。
晩年父が庭の白樺に飼っていて
天然の生糸の話をしたことを
思い出しました。
Posted by ねねまぁにゃ at 2008年11月22日 20:53
☆ねねまぁにゃさん、こんばんは。

お父様、天蚕を飼っていらしたのですか!?
す、すごい...。
過去形ということは、もう天蚕はいないのですよね?
見たかったなぁ。

飼うことには少しばかり躊躇がありますが、一度
この目で見てみたいと思っているのです。
どれほど美しいものかと...。
やはり山桑にも生息するのですね。
クヌギ、コナラ、クリ、カシとしか書いていないのですが、
kiiさんは山桑も食べる筈だといって聞かなかったのよ。
山桑はあちこちに勢力圏を広めています。
天繭に来て欲しいから、見つけても切らないでじっと辛抱して
いるところが可愛いでしょ。(笑)
Posted by けい at 2008年11月22日 21:29
天蚕の絹織物、薄い緑色ですごくきれいですよね!
めちゃくちゃ高いですけど(汗)
野生のヤママユガの繭だと、葉っぱにくるまっちゃって見つけにくいです。

ヤママユガが、桑の葉を食べるって聞きませんね。
でも、同じ仲間だから食べると思うなぁ。。

この蛾も写真だととてもきれい。
でも、テントウムシは一匹二匹だと可愛いけど、うじゃうじゃいるとちょっと…。
Posted by モモカナール at 2008年11月23日 04:48
☆モモカナールさん、おはようございます。

早起きですね!!
まだ時差ぼけが解消しないとか・・・?

天蚕の絹織物は写真でしか見たことがないのですが、
そんなに高価なんですか...。

昨夜ね、繭を検索していて吃驚!!
茶色の葉っぱに包まった緑色の変なもの、以前に庭で
見たことがある...。
エッ、あれがそうだったの??(汗

その頃はまだ、山繭が居るわけがないと思い込んでいたのです。
桑がない。だから山繭は居ない、と。
食性がね、山桑だと何故か長い間インプットされていて、(多分
正確でない情報を某人から聞いて以来)、クヌギ、コナラ、クリ、
カシと知ったときの驚きといったらありませんでした。
それからはね、ひょっとしたら居るかもしれないと思うように
なったのだけれど...。
あぁ、悔しい。惜しいことをしたわ。

テントウちゃんね、ウジャウジャいると不気味よ。
一瞬、ギャーッとなります。(笑)
Posted by けい at 2008年11月23日 05:43
ヤママユガって
これはウスタビガの雌。 とっても似ているのですね。
蝶はそうでもないのですが、蛾は怖いのです。

てんとう虫さんの団体、色々な模様のがいますね。
でもこんなに集団で居られるとこれもちょっと怖いです。

ハヤシノウマオイさんは真冬でも時々温室に出てきています。
今日は畑の道具入れの中にいました。
この虫はいつも1匹で行動していますね。

けいさんは何でもとことんまで、調べておられますね。
「ハヤシノウマオイ」と云う名もけいさんのところで覚えました。
Posted by sakko at 2008年11月24日 00:03
☆sakkoさん、こんばんは。

虫って苦手なものが多いのですが、なかでも蛾は見ただけで
ブルルッとなります。
チャドクガでひどい目に遭っているものですから...。
でも山繭は別もので...。(笑)

てんとうちゃんの団体さん、こんな固まりがウジャウジャあった
んですよ。
思わずギャッと叫んでしまいました。
テントウちゃんと判ると無下にできないのですが、判るまでは
不気味で恐々でした。

ハヤシノウマオイは真冬でもいるんですか...。
不思議はないのですね。
でもログの中は、外よりは暖かいのでしょうが、食べるものが
ないのに...。
>この虫はいつも1匹で
確かにそうですね。
単独行動がお好きなようで...。
sakkoさん、よく観察しておられますね♪
Posted by けい at 2008年11月24日 21:29
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