2009年03月12日

美味しい春の到来

春は山菜と野草の季節。美味しい春がようやく幕開けである。

フキノトウが顔を見せはじめた。
鹿が食べている気配もあり、昨年に続いて今年も不作の様子。
09fukinotou01.jpg
独特の香りと少しほろ苦さを持つふきのとうは、山野を味わう春の使者といえる。
今夜は天ぷらにしていただこう...。

フキノトウは勿論大好きな山菜のひとつだが、時を同じくして現れるこの新芽、これこそ
私たちが心待ちしていたものである。
09kanzou01.jpg
これはヤブカンゾウ(藪萱草)。(この周辺ではチッピと呼ぶらしい。)
そう、山野の日当たりのいい場所によく群生している、あのカンゾウである。

夏になるとヤブカンゾウは八重の、ノカンゾウは一重のオレンジ色の花を咲かせる。
ノカンゾウはヤブカンゾウよりも少し葉が細いが、同じように利用できる。

庭を巡ってキョロキョロ、この前からkiiさんが探していたものはといえば、
多分カンゾウの新芽が一番の目的だったに違いない。
「出てきたよ、今夜はカンゾウが食べられるよ!!」
喜々とした声を上げ、休憩時間にkiiさんが摘んできたのがこれ。
鹿の好物でもあるから、機先を制しておかなくてはということらしい。
09kanzou02.jpg
掃除が面倒だけれど、これぐらいのものが一番美味しい。
この季節限定、今だけしか食べられないというものが山菜には多い。
だから、より貴重でありがたく思える。
群生してほしいから、ヤブカンゾウも山の庭では生え放題である。

仲間のユウスゲやニッコウキスゲも美味しいらしいが、食べてみようよという
kiiさんに断固抵抗している。
カンゾウは自生だけれど、ユウスゲやニッコウキスゲは植栽したもの。
沢山増えるまでは、食べようなどという気にはなれないのだ。
でもそうして抵抗している間にいつも、鹿軍団にしてやられているのである。

カンゾウはサッと湯がいて冷水に放し、しっかり水を絞ってザクッと切り、
甘酢味噌でいただく。
お浸しなどもいいが、我が家は甘酢味噌をかけるのが好みである。
まずは何もつけずに素で口にしてみてほしい。
ほのかな甘味は「これぞ春」を感じさせてくれるだろう。
大事な点は、湯がき過ぎずに美しい緑を残し、シャキッと仕上げること。

09kanzou03.jpg
椎茸の植菌二回目はハードでクタクタになったから、今夜の山の食事は手抜きだけれど、
カンゾウのぬたとふきのとうの天ぷらがご馳走だった。
プラス前日の残りの鯵のきずしと、簡単摘み入れ汁の献立。

この二年ほど、イノシシが三つ葉エリアでも大暴れして、三つ葉大好きの私は
泣きの涙だった。
09mituba01.jpg
復活した三つ葉があちこちに芽を出し、中にはもう薬味に使えそうなものもある。
嬉しいなぁ。
三つ葉がドッサリ欲しいから、我が家はこれも生え放題。
花たちの中に共生している様子はまるで雑草のように見えるけれど、どうにも
抜けない私なのである。
posted by けい at 10:30| 奈良 | Comment(10) | TrackBack(0) | 山菜・野草・きのこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは
野迫川はもうすっかり春ですね
緑がきれい アマナ(カンゾウ)も大きく育っていますね。
食べられるとは聞いていますが食べたことはありません。
けいさんは山野草を本で知って食べるようになったのですね。
すごいな〜  私は子供のころからの食習慣でたべています。
それでミズとか土筆、カンゾウは料理したことがありません。
みつば大きくなりましたね。これよりずっと小さいのを土曜日に
天ぷらにしました。本当に丈夫でこぼれ種で良く増えますね。
Posted by ねねまぁにゃ at 2009年03月12日 22:16
あのほろ苦いふきのとうを鹿が食べるのですか。
「毒下しになるのかな?」
わが家のふきのとうも今年は不作(だんだん少なくなっています)
天ぷら、美味しいですよね。
私はふきのとう味噌を作りました。
カンゾウは食べたことがありません。食べるほど生えていないからでしょうか。花を見ようとそのままにしています。
畑の水仙を見に行ったら下に三つ葉が生え揃っていました。
毎年零れ種ではえています。三つ葉の匂い大好きです。

椎茸の植菌の後,何よりの御馳走でしたね。
道の端に生えていた「ノビル」を数株、キーウィの下に植えました。
もうじきノビルを酢味噌で食べられるかな?とおもっています。
山野草を食べる・・・・贅沢ですね。

Posted by sakko at 2009年03月12日 22:36
ふきのとうの天ぷら、イイな♪
春の山菜の特有の苦味って、大人の味。
大人になってから、好きになりました。

かんぞうのぬたは、ほのかな甘みがあるのですね。
興味津々なんですけど、東京じゃ、絶対に手に入らない。
残念です…。

↓私も歴史が弱点…(涙)
でも、年を重ねてくると、不思議と歴史モノに興味が出てくるんですよね。
ふきのとうみたいに(笑)
私の場合、日本の歴史よりはまだフランス、イギリスの方がピンとくる感じなのですが、太平記を読み出すのも時間の問題なのでしょうね?
Posted by モモカナール at 2009年03月13日 00:34
山里の春は、山菜の宝庫ですね。
カンゾウはよく群生しているのを見ましたが、食べるものだとは知らなかったです。
けいさんは、食べられる野草をよくご存知ですね。
ふきのとうやフキ、つくし、ワラビ、ゼンマイなどは毎年採りに行ってました。
山で自生しているものはいくら採ってもなくならなかったわね。
私が子供のころは、まだ近所のお年寄りが元気で、山仕事や山菜取りに、いつも山に入っておられたので、野性の動物も人里までは出てこなかったのでしょう。
Posted by ann at 2009年03月13日 06:35
☆ねねまぁにゃさん、おはようございます。

地面は土色がほとんどですし、部分的に春、でしょうか。
山の庭で春になったかなと感じることができるのは、
小球根や水仙が咲き出してからですね。
まだ春の先触れっぽい雰囲気です。

カンゾウは地域によってはアマナと呼ばれているそうですね。
このぐらいが一番美味しいのですが、草丈10cmぐらいまで
は食べられそうです。

私の原点に有るのが文庫本の「野草の料理」なんですよ。
カンゾウ、三つ葉、山椒は、春の山菜の中では、大を幾つ付けても
足りないぐらい好きです。(笑)

三つ葉は我が家では薬味にあらず、野菜扱いです。
Posted by けい at 2009年03月13日 08:14
☆sakkoさん、おはようございます。

フキノトウも蕗の葉っぱも蕗も、しっかり食べてくれますよ。
彼らはカンゾウ類も好きですから、どちらが早いか競争です。
今回はタッチの差でkiiさんに軍配でしょうか。(笑)
最近は、フキノトウ味噌を作るほど収穫できなくなりました。

カンゾウは美味しいですよ。
kiiさんのイチオシかな♪
今年は三つ葉の成績がよさそうなので楽しみです。
二年ほどさっぱりでしたもの。
ノビルは無数に生えてきてますが、うちのは細いです。
肥培が必要なのかなぁ。
Posted by けい at 2009年03月13日 08:23
☆モモカナールさん、おはようございます。

カンゾウはメジャーではないですし、フキノトウよりも
食べられる期間は短いです。
自生が爆発してくれないので、我が家でも早春に2〜3度
ぐらいしか口にできませんが、一生懸命増やしますね。

>私も歴史が弱点
モモカナールさん、かなりの博学とお見受けしましたが
そうなの!?
少し安心...。
「モモカナールさん、ふきのとう、太平記」
これが線で繋がってしまって、妙な具合です。ごめん♪(笑)
Posted by けい at 2009年03月13日 08:32
☆annさん、おはようございます。

annさんはおじいさんの山があるから、小さい頃から
山菜には親しんでこられたのですね。
カンゾウは10cmぐらいまででしたら使えます。
見かけられたらぜひ摘んでください。
kiiさんのイチオシ、ほんとに美味しいですよ。

私の場合は、山野の恵みが健康の源になっているのかも。
それも、居ながらにして摘めるというのが理想なの。(笑)
ゼンマイはまだ極少ですが、最近はワラビが増えてきたので
嬉しいです。
ワラビはお浸しや天ぷらが好き♪
ノビルやアマナ、セリ、三つ葉、スカンポ、タラ、山ウド、山椒と
嬉しい季節が目の前で、わくわくしてきます。
でも、最近は町から訪れる人たちの山菜採りのマナーもひどく悪くて、
悲しい場面が多くなる春でもあるのよね。
Posted by けい at 2009年03月13日 08:45
こんにちは
こちらは、先程から風雨が強くなってきました!

なかなか見事なフキノトウですね 
硬く閉じた蕾から、苦みばしった野趣豊かな味が想像できます♪
我が家の鹿(飼っていません。。)はフキノトウやワサビに悪さはしませんね〜
食文化の違いでしょうか。。。
もっぱら カエデやもみじ 若い桜の樹皮なんかを食べ その後 田んぼで遊んでいるようです。
地元の古老に言わせると、猪はドクダミが苦手らしく捕獲用の檻の周りに生えたドクダミは まめに引き抜いているようです。

山菜 けいさんの辺りにはあるかどうかわかりませんが、こちらでは「トウダイ」正式名はおそらく『コシアブラ』が一番美味いと云われております

あっ 今 雨にも負けず、ヒヨドリがデッキにならべた「しなびたミカン」を食べております!

それにしても おふたりとも読書家ですね!
私の料理のバイブル的な本は、水上勉氏の「土を喰う日々」と藤本義一氏の「○物語」
もう幾度となく読んでいるのでボロボロです♪

きょうはなんだか支離滅裂です。。。
意を決して? 私のHPのアドレス 残しておきました。
実際の我が家同様 ほとんど更新も無く 工事中も多いですが、お暇な時にでもいらして下さいませ。
Posted by Nao at 2009年03月13日 15:36
☆Naoさん、こんばんは。

あらぁ、HP、お持ちだったのですね。
楽しみに拝見いたします♪

うちのフキノトウは山蕗なので小さいんですよ。
Naoさんのところは愛知蕗なんでしょうか??
野迫川の鹿は、木肌は勿論ベリッといきますが、
ワサビも蕗もカンゾウも、なんでもこいですよ。
4〜5頭でやってきて、枝もボキボキ齧ってくれます。
エスカレートして、悪さのし放題なんです。

ドクダミ、イノシシ避けになるんでしょうか?
愛知のイノシシはまだ可愛いみたいですね。
この辺りのは平気なようですが...。

『コシアブラ』
知る人は知っているけれど、知らない人には知って欲しくない...。
じつは、kiiさんに「ずっこい」と言われてしまいました。(笑)
山菜の王者ですよね。
我が家ではタラよりも珍重されています。
コシアブラは天ぷらも美味しいですが、バターライスがまた
絶品ですよね。
Naoさんのお宅ではどんな風に食べられますか?
そちらでは「トウダイ」と呼ぶのですね。
語源を知りたいものですが...。
それとシオデ、これも好きです。
でも、これもあまり知られて欲しくないです。

「○物語」はまだ読んだことが有りませんが、「土を喰う日々」
は好きです!!
「○物語」も読んでみようっと。
私の読書傾向は支離滅裂・乱読型なんです。(笑)
頭の中と同じですね。
Posted by けい at 2009年03月13日 21:01
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