た。
いつもゲートを開けるのは私なのだが、その際に周囲の様子が何か違うなと
感じた。
臭気もある。。。
戌年生まれのせいか鼻と耳は滅法いい私なのだ。
kiiさんは車でログ前まで上がったが、私は「何か変!!」の原因を探索。
吃驚してのけぞり、声も出なかった。
イノシシの襲来である。
隣地側の防獣ネットに脆弱な部分を見つけたのか、大小6ケ所も破られている。
この十年ほどは鹿とカモシカ、野ウサギに悩まされてきたが、イノシシは暫く
侵入していなかった。
鹿やカモシカはイノシシに比べるとまだ可愛いものだ。
イノシシは目的物の周囲一帯を荒らしまわり、根こそぎダメにしてしまう。
大きな石だろうが樹木だろうが丸太だろうが、彼らはまったく容赦せずに大規
模土木工事を完遂してくれるのだ。



クリスマスホーリーの根元は広範囲に掘り下げられている。

どうやら一番の狙いは自然薯だったらしい。
先日来「大分大きくなっているだろうから掘ってみようか」とkiiさんが
話していたところだった。
ゆり根は全滅だし、シランは若い美味しそうなところだけを食べて古根は
放り出してある。
トクサやカンゾウ、アヤメなども根茎を食べ尽くされて何にもない状況。
いろいろな植物があちこちに蹴飛ばされ、土に埋もれてもう判らないもの
も多い。
隣地境界際はずっと奥までこんな様子。

手が回らないので、この防獣ネット付近は修復がかなり遅れるだろう。
必死で補修するもなかなか片付かず。
みぞれの中で作業する手は凍え、虚しさに疲労感だけが増す。
取り敢えずの応急処置を済ませてグッタリしてしまった。
建設的な作業ならともかく、徒労感しかない。
節分の豆まきをするつもりがそれも忘れてしまった。。。
翌日は防獣ネットの下にもう一枚ネットを垂らしておく作業。
60mはあるのでヘロヘロになったが何とか終わらせることができた。

以前もこんな風に垂らしていたおかげで、イノシシは隣地まで来ていたもの
の侵入は免れていたのだが、いつの間にか草や土が覆いネットの役目を果た
さなくなっていたことに気付かなかった。
これで防御できたらいいのだが、そう甘くは無いだろう。
とにかくイノシシはしつこくて、開拓当初は何度も食べ尽くされた経験がある。
土は雨でボトボトに濡れているので、寄せて根を覆うのが関の山。
シランの古い球根は一部救出したものの、埋めるまでには至らなかった。

とんだ誕生日になったねとkiiさん。
こんなプレゼントはご免だ!!

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ラベル:イノシシ